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毎日の選択があって、今の私があります。 大江橋クリニック会員制ブログ

Sj159_l世阿弥の「風姿花伝」は、能の理論書として、外国語訳され出版されています。
能のみに終わらずに、哲学書として教科書にも採用されたこともある本です。
皆さんも一度は目を通したことがあるでしょう。
私たちは、日本の姿美について研究する際には、まず「風姿花伝」を読んでいます。

ご存じの通り、
能の練習方法、心得、演技、演出、歴史、美学などが記載されていますが、
中でも、17,18歳ころの練習法についての記載が、私の教訓になっています。

この比(ころ)は、また、余りの大事にて、稽古多からず。
 十七,八歳位になると、余りに大きな変化が来るので稽古は多くはない。

先づ、声変りぬれば、第一の花失せたり。体も腰高になれば、かかり失せて、過ぎし比の、声も盛りに、花やかに、やすかりし時分の移りに、手だてはたと変りぬれば、気を失ふ。
まず声がおとなのものに変わるので、第一の花というべきものが消える。身体も成長して腰高になり、童形の頃の姿の美しさはなくなってしまうので、過ぎた昔のいい声で、花やかで、とてもよかった時代が去り、演じ方もがらっと変わってしまうから、やる気もなくなってしまうだろう。

結句、見物衆もをかしげなる気色見えぬれば、恥かしさと申し、かれこれ、ここにて退屈するなり。
ついには、観衆も変だという感じになってくると恥ずかしいとでもいうのか、あれやこれやで、この辺りで挫折してしまう。

 この比の稽古には、ただ、指を指して人に笑はるるとも、それをば顧みず、内にては、声の届かん調子にて、宵・暁の声を使ひ、心中には、願力を起して、一期の堺(さかひ)ここなりと、生涯にかけて能を捨てぬより外は、稽古あるべからず。ここにて捨つれば、そのまま能は止まるべし。
 この頃になると稽古もたとえ人に笑われようともひるむことなく、家に帰っても声に無理をせずに宵には宵の、暁には暁の声の出し方で稽古をし、心の中で願をかけて、一生の芸がどうなるかは今が分かれ目と気を引き締め、生涯能を捨てぬと決意する以外に道はない。ここで稽古を止めれば、能はおしまいだ。

 惣じて、調子は声によるといへども、黄鐘(わうしき)・盤渉(ばんしき)をもて用ふべし。調子にさのみかかれば、身なりに癖出で来るものなり。また、声も、年寄りて損ずる相なり。
 一般にどの高さまで声が出るかはその人の声の性質によるが、黄鐘・盤渉という高さの音でやればいい。あまり調子にーを気にすれば身なりに悪い癖が出る。それに、声も年寄りじみてしまうので損をするやり方である。


風姿花伝(著)世阿弥,野上 豊一郎,西尾 実
より引用

17歳頃になると、今まで通りに練習を重ねてもうまく演じられない時期に入り、
思うに任せなくなった時点で、やる気をなくす人も多かったのでしょう。
そこで、世阿弥は言っています。

皆が通る道である。 
ここが、人生の分かれ目。と思い、
能を捨てないこと。
願力。
強く心に願いなさい。
それ以外に稽古はない、と言っています。

夢はあきらめた時に、タダの夢になり、
失敗も挑戦をやめた時に、タダの失敗に終わる。とは誰の言葉だったでしょうか?

人生は毎日の選択の積み重ねからなると言われます。
今、の私は、
昨日までの、私の選択の結果です。
誰を責めるわけにもいきません。
人生の司令塔は私にほかなりません。
こうなりたい。
心に強く願う気持ちを忘れずに、責任を持った人生を歩んでいきたいと思います。

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